2020 November

 

   
 
 
11月に入るとクリスマス関連の撮影や納品も一段落、既に2021年が始まるという早さ。ジュエリーにそれぞれメモを着け、現場でほどきやすい梱包にして送り出す。来年はぜひとも対面の打ち合わせが復活することを願わずにはいられない。

 

 

 
 
膨大なクリスマス関連の仕事がようやく終わり久しぶりに軽井沢へ。「仕事が一段落したら軽井沢へ」このリズムもようやく戻って来た秋。それでも新幹線はガラガラ、車窓の景色にいつになく癒される。

 

 

 
 
 
軽井沢プリンスのスキー場がいよいよオープン、東京から近い上、人工雪なのでいつでも気軽に滑れるのが魅力。恭しい地鎮祭が終わると明日のオープンを控えたゲレンデを拝見、真っ白な雪を前にコロナの閉塞感から解放されるような清々しい気持ちになる。

 

 

 
 
少し来ない間に季節はすっかり初冬、紅葉した木々に朝陽が差しキラキラと光る木の葉のグラデュエーションが美しい。ダウンを着こみマグを抱えてテラスへ、眩しい光を浴びながら至福のコーヒータイム。

 

 

 
 
快晴の朝、いよいよスキー場がオープン。今年はコロナの影響で遠出が出来ないせいか大盛況のオープニング。コロナの閉塞感を吹き飛ばすように弾ける笑顔が溢れる光景は 見ているだけで気分爽快、元気になれそう。

 

 

 
 
バブルの時代を彷彿とさせる大混雑のオープニング、リフトは1時間待ちと聞き夕方に出直す。久しぶりに着るスキーウェアは高揚感を煽り、リフトを降りて滑りだす時の解放感はやはり格別。真っ白に光るゲレンデと風を切って滑る爽快感、スキーは本当に素晴らしい。

 

 

 
 
軽井沢の秋は短く紅葉を迎えるとあっという間に冬が来る。ル・ヴァン美術館もこの週末でクローズ、快晴の最終日とあってカフェのテラスは満席。偶然友人に会うのも軽井沢の夏らしく名残惜しむようにお茶をご一緒する。美しいお庭を眺めつつ去り行くシーズンを想う。

 

 

 
 
 
 
 
最近の紅葉シーズンは連休並みの混雑で雲場池でのんびり紅葉を眺めるのは至難の業・・・。駐車場に入るだけで1時間待ちと聞きすっかり足が遠のいていたけれど、夕暮れ真近に立ち寄るとさすがに人もまばら。暮れてゆく空をバックに紅葉が水面に映り幻想的な美しさ、燃えるような真っ赤な木々に感激しつつ池の周りを静かに歩く。

 

 

   
 
 
スキー場のオープニングで初滑り、ル・ヴァン美術館のクローズにも伺い雲場池の紅葉も堪能、と長い一日の終わりは仕事の打ち合わせ。軽井沢の夜は早く6時には真っ暗、 来シーズンのディスプレイもようやく決まりほっとする。

 

 

 
 
 
晩秋の紅葉と初冬のスキー、どちらも堪能した快晴の一日。東京までのドライブは澄んだ空に月が美しくあっという間に東京へ、軽井沢は本当に近い。

 

 

   
 
 
パリに戻る日が近ずいているにも拘わらず、JALもエールフランスも減便と欠航でなかなか出発便が決められない。その昔、空席が全くなくスケジュールが組めなかった時代が懐かしいほど、どの便も乗客は殆ど居ない・・・。

 

 

 
 
コロナ以降、打ち合わせ以外に出かける事が殆どなくなった今年。打ち合わせの合間にショッピングするのが唯一のお楽しみ、ヴィンテージの小物が並ぶパリの蚤の市のようなブティックで久しぶりにゆっくりお買い物。

 

 

 
 
 
久しぶりに来る表参道ヒルズ。コロナの影響かセンターステージの催しもなくガランとした大空間、賑々しさは無いけれどスッキリした美しい回廊はまるで美術館のよう。ドラマティックな空間はどこから撮ってもフォトジェニック、誰も居ないスロープをゆっくり歩いて表参道へ抜ける。

 

 

 
 
 
クリスマス関連の納品もそろそろ終盤、延々と続く検品と梱包の作業もようやく終わりが見えて来る。例年ならそろそろクリスマスパーティーのインビテーションが届くこの時期、今年は殆どがオンラインのお誘いというのも致し方ない。

 

 

 
 
 
コロナの影響で全てが自粛ムードの中でもクリスマスは確実にやって来る。打ち合わせを終えて外に出ると美しいクリスマスツリーが並ぶウィンドウ、見ているだけでも幸せな気持ちになる。それにしてもまだ19時過ぎだというのに人が居ない夜の銀座・・・。

 

 

 
 
 
今年はさまざまな検診も自粛ムードで先送りにした友人も多いけれど、ようやく機会を見つけ病院へ。待合室は換気のために風が吹き抜け、至る所に消毒と検温。医療関係者の方々の努力を無駄にしないためにも各自が気を付けなくては。春には桜を愛でていた公園も今はひっそり、今年はいつになく時の流れが速く感じられるのは私だけではないはず。

 

 

   
 
 
今年も残すところあと3か月となり経理もそろそろ大詰めに。デザイナーの仕事はデザイン画だけではないことはわかっていても、目を通すだけで数字がパスタに見えるようでは・・・。いつになく少ない伝票は今年の世相を表すよう。

 

 

 
 
打ち合わせに伺う先々でついお買い物をしてしまうのも楽しい。11月に入ると既にクリスマス一色、コロナの閉塞感を吹き飛ばすような明るいホリデーシーズンにしたいもの。ファッショニスタ感満載のヴィヴィッドなフロアは見ているだけでも元気になれそう。

 

 

 
 
コロナ以降すっかりオンラインの打ち合わせがメインとなった某商社、仮本社のお引越しも終わり閑散とした大手町のビル。地下のカフェもコンビニも既に退去、全てがクローズと言う異様な状況に驚く。コロナの影響はどこまでも色濃く・・・。

 

 

   
 
 
ようやく東京の仕事も一段落、ガラガラの新幹線で軽井沢へ。この状況では明らかに感染リスクはゼロ、それにしても心配になるくらい誰も居ない。

 

 

 
 
 
リフトの終了時間まで少し時間があるとついスキー場へ行ってしまうシーズンがやって来る。夕日に染まる木々を眺めながらひと滑り、立て込んだスケジュールに忙殺された日々の疲れも一気に晴れやかに。壮大な浅間山の景色を眺めつつ美しく爽快な夕暮れのスキー。

 

 

   
 
 
ひと滑りした後は再びビジネスタイム、お取引先にて簡単な打ち合わせを済ませる。ディスプレイのアイディアやショウケースの配置など、お客様がご覧になりやすいようにとその配慮も素晴らしい。

 

 

 
 
 
朝陽に光る早朝のゲレンデでひと滑りしても午前中には東京に戻れるのも軽井沢の魅力。久しぶりのこのリズムにシーズンが始まった実感。快晴の空に真っ白な雪、出来ることなら一日中滑っていたい・・・。

 

 

 
 
軽井沢から戻りアトリエで一仕事、夜の銀座へ打ち合わせに出かける。青空とゲレンデの残像にビルのイルミネーションが重なり何とも不思議な気分になる。56年ぶりにリニューアルした銀座駅構内は光の演出が素晴らしく小さなミュージアムのよう。

 

 

 
 
 
打ち合わせの後にお食事に行く事が殆どなくなった今年。昔ながらのビアホールを某デザイナーがリニューアルした、カフェのようなビアホール。銀座の歴史を辿るセピア色の貴重な写真が興味深い。

 

 

   
 
 
すっかり秋のルーティンになった朝のバドミントン、快晴の空に羽田に向かう飛行機が美しく毎朝拝むように見上げる。昨年まで頻繁に乗っていた飛行機も今では遠い存在に・・・。

 

 

 
 
建築会館に「広瀬鎌二展」を見に行く。中庭のスペースに架かる可動式ルーフがオブジェのように美しく見える。いつかこの屋根が架かった様子を見てみたいもの。

 

 

 
 
快晴の早朝、久しぶりに羽田に向かう道がいつになく新鮮に映る。朝陽を受けて光るビル群が大げさではなくNYのように見えるのはパリに行く高揚感からか?ようやくパリに帰る解放感にふと気が遠くなりそう・・・。

 

 

 
 
夏にパリに戻った時の成田に勝るとも劣らない、人っ子一人居ない羽田空港国際線ロビー。東京の感染者数が増えているとは言え欧米各国の比ではないけれど、私のディスティネーションのパリは目下ロックダウンの最中。この様子では機内に何人くらいの乗客がいるのだろうか?

 

 

 
 
エールフランスのフリークエンストラベラーの私はJALの国際線に乗るのは実に二十数年ぶり、鶴のマークも久しぶり。快晴の空に尾翼の日の丸が映えしみじみと美しい。

 

 

 
 
 
乗客が殆ど居ない、プライベートジェットのような快適な飛行を終えパリが眼下に見えて来る。緑のパッチワークのような畑が延々と続く景色にフランスは農業国であることを実感する。

 

 

 
 
 
久しぶりのパリは鈍色の空、ロックダウン中とあって街は閑散・・・。それでもセーヌの景色は変わらずに美しく、やっぱりパリは素晴らしい!

 

 

 
 
街に出て見ると人影もまばら、サンジェルマン・デ・プレ教会はポリスの詰め所になって「第2次世界大戦の時のよう」と近所のおばあさま。数年前に改修が終わった美しい内部空間と祈祷室には祈りを捧げる人の姿、コロナの終息を皆が祈っている。

 

 

 
 
ロックダウンの最中でもブティックのショウウィンドウはクリスマスのデコレーションが始まる。日が暮れるのが早いこの時期、19時を過ぎると人っ子一人居ないサンジェルマンに灯るイルミネーションが何とも切ない。

 

 

   
 
 
快晴の朝、久しぶりに車を走らせる。公共交通機関を使わず自転車やキックボードによる通勤が推奨されているせいか、車との接触事故を避けるため4車線が2車線に。あまりにも空いている事にも驚く。

 

 

 
 
 
諸々の手続期のため日本大使館へ。ここでも入り口ではソーシャルディスタンスを守るため間隔を空けて並び手指の消毒をしてから事務所に入る。列を乱す人もお喋りする人も居ない日本人らしさに改めて感服、オスマン調の美しい街並みに日本国旗がはためく。

 

 

 
 
 
ロックダウンになり普段車を運転しない人が運転をするようになり操作の面倒なパーキングメーターの前で四苦八苦する姿も。私を見るやいなや「やってくれる?」とマスクを外さんばかり!やってあげるのでどうかマスクを外さないで・・・。

 

 

 
 
ボジョレーヌーボーは毎年11月の第3木曜日が解禁日、例年ならカフェのカウンターで皆が楽しむ冬の始まりを祝うようなイベント。もちろん今年はカフェもレストランも全てクローズ、ワインのブティックも中には入れず店先に設えたカウンターに今年のボジョレーが並ぶ。

 

 

 
 
パリでもキャッシュレス決済は少しずつ進んでいるけれど日本のスマホ決済には遠く及ばない。そもそも「誰でもいいから喋りたい!」と言うフランス人には根本的に不向きのようで長蛇の列の普通のレジに並ぶ人が大多数、ロックダウンになり友人と会えない日々が続いているストレスを発散するように前後の人と喋り捲っている。空いた無人のマシンを前に静かにカード決済する私は宇宙人のように見えているのかも知れない・・・。

 

 

 
 
 
今回のロックダウンは前回と違い全ての役所や学校は通常通り、つまり手続きは遅れると罰金が来るので致し方なく各方面に出向く。役所のパーキングは職員に車通勤を許可したとかで殆どいっぱいと聞き久しぶりにメトロに乗る。チケットを買うのもソーシャルディスタンス、人っ子一人居ないのは路上だけではなくSF映画のセットのような静まり返ったホームにしばし呆然。

 

 

 
 
外国人の滞在に関する書類や車の車検証は全て警視庁の管轄、諸々の書類を申請しに赴くといつになく合理的に人が割り振られて行く。その昔、学生ビザの滞在許可証を貰うのに5時間も並んだことが懐かしく思い出される。いつもはごった返す待合室には誰も居ない!パリがロックダウン=都市封鎖されていることを改めて実感する。

 

 

 
 
 
全てがアクリル板で仕切られた窓口でマスク越しに係官と話す。アクセントの強いフランス語は口元を見ないと解らない事も多く「パルドン?」と聞き返すと迷わずマスクを外そうとする係官、「NON!」と言う私に「日本はロックダウンにならない稀有な国だ」と。この窓口番号のいい加減さもパリらしい・・・。

 

 

 
 
 
世界中がコロナに振り回された2020年、CO2削減には大きく寄与したことは間違いなくパリの空がこれほど美しかったことはない。カフェが無いパリの生活にも少しずつ慣れ、毎朝の散歩で立ち寄るサンジェルマン・デ・プレ教会を見上げる公園で癒される。

 

 

   
 
 
いつもならサンジェルマンらしいビストロやレストランにお連れする所だけれどロックダウンのパリではそうも行かず、マスクをして準備したささやかなアペリティフを我が家で。講演会の準備でエスモード・ジャポンの教室を訪れた時に一目会っただけの生徒さんがこうしてパリに来ることになるとは、「人生めぐり逢い」を実感する出会いに感謝する夜。

 

 

 
 
今年は留学生の方々も未曾有の出来事に戸惑うことも多かったはず、そんな中でもぶれない信念を持つ彼らにどれだけ勇気付けられたか。夢を持って生きることの尊さ、目的のある人生の潔さやシンプルさに改めて気ずかされた一年だった。そんな学生さんをお見送りする素敵な夜、最後の晩は我が家のお馴染みのホテルで過ごす

 

 

 
 
素晴らしいお天気が続くロックダウン真只中のパリ、T嬢の出発までルーブル宮の中庭からカルーゼル庭園を歩く。チュイルリー庭園に向かって開いた扇の形をしたイチイの生垣にマイヨールの彫刻が宝石をちりばめたように点在する広大な庭園、2人の影が交差するのも楽しくお喋りしながら歩く至福の午後。

 

 

 
 
街はロックダウンでもクリスマスは確実にやって来る。せめてディスプレイだけでも・・・、とそれぞれに凝ったウィンドウはサンジェルマンらしいシックなディスプレイ。今では唯一のお楽しみのお散歩、立ち止まり嬉しそうに覗き込むカップルの姿が微笑ましくも痛々しい。早く感染者が減りロックダウンが解除になりますようにと祈らずには居られない。

 

 

 
 
普段はなかなか出来ないアパルトマンのお手入れとモノの整理、聞けば友人達もこぞって「ロックダウンの間は家とモノの大整理」と。東京でも緊急事態宣言の外出自粛期間は同じように過ごして居た事を思い出す。天井裏のダクトのお掃除など東京のマンションにはあり得ない古い構造が残る我が家、サッシの密閉性も無いためホコリの溜まる窓際の壁を漂白、キッチンのメジはカルキを取シリコンを詰める・・・、ちょっとした工務店さんのような私。

 

 

 
 
引き続きロックダウンのパリ、素晴らしいお天気でも自宅から1キロ圏内しか出かけられない。ナポレオン・ボナパルトに想いを馳せつつ静まり返ったボナパルト通りを歩きサンシュルピス寺院の向いにある税務署へ。見る度に「文化の違い」をまざまざと感じるこの広場の噴水、ライオンの口からほとばしる様に噴き出す水、良く見るととても怖い・・・。

 

 

 
 
サンシュルピス広場に面した重厚な歴史的建造物が6区の税務署、固定資産や住民税の請求に間違いがあることなど日本では考えられないけれど・・・。問い合わせの電話は延々とアナウンスが流れ致し方なく出向く。お喋りなフランス人にはソーシャルディスタンスで並ぶこと自体が無理、更にロックダウンで人恋しくなっているせいか皆さん 「喋る気満々」、進まない列にイライラすることもなくココゾとばかりに喋り捲る。

 

 

 
 
 
陶芸家の友人はコロナ禍のこの春アトリエのお引越し。通りからは想像も出来ない大きな中庭をのぞむ素晴らしいアトリエ、陶土の保管には湿気のある地下のワインカーブがぴったりとお茶目なご案内。ロックダウンの中、久しぶりの再会を祝ってシャンパンでも空けたいところだけれど今や2人共ノンアルコール。ハーブティーを頂きつつマスクを着けたり外したり、お喋りは尽きない。

 

 

 
 
 
例年ならこの時期のパリはクリスマスのイルミネーションが華やかなホリデーシーズンの始まり、今年はコロナの影響で医療従事者への配慮や作業をする人員の確保が難しいなどの理由で地味に少しずつ。ロックダウンで静まり返った街に煌めくイルミネーションが何ともシュール、緑のランプでお客さんを待つタクシーの列が切ない。

 

 

 
 
ロックダウンの最中も税務署や大使館と手続きのための外出は自宅から1キロを越えても許可されるけれど、それ以外の外出はなかなか難しい雰囲気。溜まっていた家の事を一つずつ片付けて行くのものロックダウン中のお楽しみ、焦ることなくゆっくり作業が出来る時間など今まであっただろうか?布地まで買ってありつつも手付かずだったシャワーカーテンを縫う。

 

 

 
 
シャワーカーテンが上手く縫えたことですっかり気を良くしてエントランス用のカーテンも続けて縫うことに。高い天井から一気に下げる布は意外に重く、まっすぐ裁断するのはなかなか難しい。どんな事も「きちんと時間をかけて丁寧に」、母の言葉を思い出しつつひと針ひと針。長い間やりたかった事をまた一つ片付けてスッキリ、思った通りの仕上りも嬉しくカーテンを開けたり閉めたり・・・

 

 

 
 
ロックダウンで自宅に居る時間が増えたことで「断捨離」にいそしむ人が多いのはパリも同じ。閉まっているブティックの軒先に自分が読まなくなった本を並べ欲しい人が持って行く、こんなシステムがすっかり定着しているサンジェルマン。犬の散歩で外出許可を持った人が集っているのが少し心配、マスクを外してお喋りをしてはイケマセン!

 

 

 
 
いつもなら日中はガラガラのパーキング、車が一斉に並ぶ様子にロックダウンー外出禁止を実感する。久しぶりに洗車をしようとコックを捻ると水が出ない、どうやらロックダウン中は管理人さんの出勤がないため水道は止められているよう。仕方なくトランクの整理をするも車の出入りは一切なくあまりにも静かで怖い・・・、まるでSF映画のワンシーンのよう。

 

 

 
 
ようやく長い工事が終わってリニューアルオープンした郵便局、コロナによる外出禁止でデジタルに弱い高齢者に大人気の外出先とか。季節柄クリスマスプレゼントを持ったお年寄りも多く局員とのお喋りも楽しそう、でもマスクだけは外さないで!

 

 

 
 
普段は人通りが多くて週末しか出来ないブティックのメンテナンス、今では誰も通らない。ガラスを拭いてシャッターのレールに油を差して・・・、細かいところまでゆっくり丁寧にお掃除出来るのもこの時期ならでは。それにしても誰も居ないサンペール通り・・・。

 

 

 
 
今年はコロナの影響で全世界的に様々な活動が中止になり環境的には良い面もあったように思う。最近の空の美しさは格別、30数年のパリ生活でこれほどパリの空が美しいと思った事はない。刻として進まないノートルダム大聖堂の改修工事現場もライトアップされ暮れてゆく空をバックに憂うような荘厳な美しさ。トリコロールの光に包まれた建物はなんと警視庁、警視庁をライトアップすると言うアイディアもパリらしい。

 

 

 
 
穏やかなお天気が続くロックダウンのパリ、ブティックは全てクローズだけれど食料理品をはじめ「生活必需品」のお店は店内に人を入れなければ開けても良いとのこと。お花屋さんや画材屋さんが開いているのもパリらしく、我が家の向いにあるフローリストにはクリスマスツリー用のモミの木が並び始める。ロックダウンでもクリスマスは確実に近ずいている・・・。

 

 

 
 
スーパーマーケットでもクリスマスツリーの販売が始まり、巨大な機材で次々に運び込まれる様子はまるで工事現場。ロックダウン中もオープンしているテイクアウトの ブティックにも小さなツリーが。このツリーはモミの枝を重ねて作った手作り、あくまで本物のモミの木に拘るのがフランス流。クリスマスが終わると暖炉にくべて新しい年を迎えるのも素敵な習慣。

 

 

 
 
毎年恒例のシャンゼリゼのイルミネーションが始まりいよいよクリスマスシーズンの到来、とは言え街はまだロックダウンの真っただ中。凱旋門からコンコルド広場まで2キロに渡り400本の街路樹に11月22日から1月6日まで点灯する真っ赤なイルミネーション、今年はオンラインでのイベントも多数あると聞くけれど目の前に広がる「無人のシャンゼリゼ」、かろうじて走る車のテールランプにほっとする。

 

 

 
 
 
車に友人を乗せてシャンゼリゼからサンジェルマンまでドライブ。レストランはもちろんカフェも全てクローズな上公園やセーヌ河畔でお喋りも禁止、全てに通行証が必要でポリスのコントロールが来るこのご時世、車の中は唯一の安全地帯。シャンゼリゼのイルミネーションはあまりにも切なかったけれど、サンジェルマンはもはや「寂しい」と言う域・・・、まだ20時前だというのに人っ子一人居ない街に青いイルミネーションが灯る。

 

 

 
 
10月30日から始まった2回目のロックダウンの結果、感染者は大幅に減少、数日繰り上げてロックダウンが一部緩和された週末。長く続いた閉塞感に堪えきれなくなった人々が爆発的に街に溢れる。我が家の前の医学部には学生が長蛇の列を作り、セーヌ河畔は日光浴に集まる人々でごった返す・・・。あまりにも早く凄まじいこの反応に危険を感じるのは私だけだろうか?

 

 

   
 
 
ようやくパリの仕事も一段落、クリスマスギフトのデリバリーも終わりほっとする週末。しかしロックダウンの一部緩和で人が溢れる街に恐れをなして早々に帰国を繰り上げる事に。長い日仏の生活で「危うきに近寄らない」「私だけは大丈夫、は通用しない」と慎重な私らしく翌日の飛行機を手配、片付いたお部屋を眺めつつ出発前のハーブティーを楽しむ。

 

 

 
 
ロックダウンの一部緩和が快晴の土曜日に当たっていたこともあり人で溢れた街もやはりほんの一瞬、既に「STAY
HOME」にすっかり慣れた人々は再びお家へ、静まり返ったサンジェルマンから空港に向かう。以前は喜ばれた空港へのタクシーも帰りに乗せて来るお客さんがいないため「えっ、空港?」と怪訝な顔、更に初めて空港に行くというので 今度はこちらがおよび腰。案の定、空港に着いてからはターミナルの間をグルグル、いつまでたっても2Eに辿り着かない。私が乗るはずのJALが遠くに見える・・・。

 

 

 
 
30数年に渡る日仏を往復する生活の中では湾岸戦争をはじめSARSやMARSなど様々な事があったけれど、「ロックダウンのパリ」ほどのインパクトは今後も無い、ない事を願うばかり。誰も居ない機内で真っ青に澄み渡る青空を眺めつつ「非現実的なパリ」を想う。着陸直前の窓には富士山が美しく見え、暖かな日だまりに機体が穏やかに着陸する。

 

 

 
 
PCR検査を終えようやく入国。今年ほど「入国」を意識した事はなく、数人しか居ないためバッゲージはJALの方がハンドリングして下さる。検疫官に申請した通り主人の車で 高速に乗ると美しい夕暮れ、パリとは違うビル群が迫るように立ち並ぶ光景にいつになくほっとする。

 

 

     
 
 
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